ナチュラルオパールではあるのですが、地色をスモークによって暗くしたブラックオパールがバンコクでは売られてますが、その加工では様々な問題があり、研磨職人は頭を悩ますことが続いていました。
研磨するとせっかくのナチュラルのプレイオブカラー(遊色効果)が消えてしまう、とか、雲がかかったように暗くなってしまって修復できない、などなどネットで検索してもネガティブなことばかりで、プロのご意見をうかがっても答えは出ていませんでした。
スモークトリートメントはアフリカで行われているのでバンコクではそのプロセスを知っている人がいないのです。
弊社のオタク職人はもう何週間もこればかりにかかっていて、先日ややっと糸口が見えていたのではと思っていましたが、本人的にはまだまだ完全に技術を自分のものにしていなかったようでした。 それが、最近になってかなり理解したのだそうです。
もちろん品質の良いものを選ぶのがファーストステップではあるのですが、綺麗なものをより美しく輝かせるのが職人の技です。
それが、このブラックオパールでとうとう実現しました。
そんなこんなで、Sheenに目の覚めるようなブラックオパールのリングとペンダントが入りました。

同じ原石を二つにカットしたかのようにそっくりの石ですのでペアで販売したいくらいです。

この光の角度だと、神秘的な緑に見えますが、角度を変えると多色が見えます。 写真でとらえるのは難しいですね。

強い光をあてるとさらに緑が強くなり赤や青も見える神秘的な石です。
ショーケースに昨日入れたばかりですが、お客様の目をがっちりとつかんでいるようです。
ペンダントはチェーン付きでもう1種類入りました。
これもかなりすごい石です。

角度によって色の変化がすごいです

本当に素晴らしいプレイオブカラーです。
オパールは一つ一つが異なりますので同じものは2つと無いのですが、こんな綺麗な石は滅多に無いかもしれません。 研磨でこの色を殺さなかったのはすごい
色は安定していて水につけても色が消えることはありません。通常、スモークされたオパールは水に漬けると白くなったり、遊色効果がなくなったりします。


お店に並んでいますので、ご興味のある方は是非実際にご覧になってください。 きっと心を奪われます!
ところで、もう週末ですが久々に今週はのんびりとできるかもしれません。
先週までは日本に出荷する翡翠のサンプルの検品に追われていて頭がくるくると回っていました。
同時に、次のショーのサンプル作りも進めなければなりませんでした。
以前のブログにアップしたブローチペンダントもラベンダーの輝きとともに無事に日本に送りました。


エングレービングなどで飾って最後に組み立てて、そして最後の最後に翡翠を留めました。

なるべく簡単に作るつもりが、どんどんと凝ってしまうのでこれまた手間のかかるものを作ってしまいました。
こうなると、商品というよりも作品と呼びたくなります。

しかも希少石のラベンダーです。 ビルマでの石のカッテイングがぎりぎり間に合ってほっとしました。
ラベンダーの色が薄いかな?と心配しましたが、そんなことはなく、この自然な色が不自然に濃い色よりもずっと貫禄あると感じました。
そんなこんなで、明日の土曜日もSheenとわたくし(午後からです)はお店でお待ちしております。
それでは!
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