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5月, 2023の投稿を表示しています

沙羅双樹の花のモチーフ

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 ”沙羅双樹の花”と聞いたら、多くの日本人は”平家物語”のあ?のくだり、、と思い浮かべると思いますが、その花をモチーフにしたジュエリーを最初に制作したのは7-8年?位前になります。 この夏に向けては細かい仕上げなどを変えたバングルと若干のデザイン変更をした沙羅双樹のリングを新たに制作しました。 以前に制作したブレスレッドは私の腕の一部になってしまっていると思うくらいに毎日のように仕事に出るときは着用しています。  Sheenにいらした方は”いつもおんなじブレスレッドを着けていてほっぽど気に入ってるのねえ、、”と思われていると思います。 日本に帰国する時は主に春夏はこれをずっと着けていて御守りのような存在です。 沙羅双樹の花は歴史的にも古くから語られている花で、たとえばインドの有名な古典神話でも女神さまが腰かける木が沙羅双樹で、その花は女神さまの象徴である学問と芸術、繁栄の象徴とされている花なのだそう。  仏教でもお釈迦様が生誕した際に沙羅双樹の花が開いたと言い伝えられていて、この花が幸運と繁栄をもたらしてくれると言い伝えられる所以なのだそうです。 そんなことから沙羅双樹の花のモチーフのジュエリーは幸運と繁栄をもたらしてくれると信じられていて、仕事の成功や繁栄を願う人のお守り的なジュエリーとなっていることが多いと言われています。 そんなわけで、沙羅双樹の花のモチーフを写実的に形どって、繊細なエングレービングで仕上げたブレスレッドとリングは私の大のお気に入りになっています。  毎日使いできるようにでっぱり感や重みを感じないような仕様にしながらもボリュームがあるような重厚さを印象付けるデザインにしたところが細かな部分で苦労したところです。 ダイヤが入っているので光が当たるときらきらと輝くゴールドの花弁部分は立体感を出すためにバングル本体とは別のパーツで作成して最後にはめ込みをしました。 今回、デザインを若干変えたリングはどの指にも着けられるようなほどよいボリュームを心がけました。 人差し指に着けるとスタイリッシュなかんじ。 全体が太いバンドなのでサイドが見えてもよいかんじです。 中指に着けるとバランスがよくて安心感あります。 結構なボリュームのリングですが、薬指につけるとエレガントになるので不思議です。 指によってリングサイズが異なるのですが、バンドリングは大きめ...

復刻版 りんどうの花の透かし彫り

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 過去の翡翠の透かし彫りのカービングで欧米の方に特に人気があったのが“りんどうの花”のモチーフでした。 欧米の方がこれをりんどうの花だと認識しているか否かは不明ですが、欧米人で翡翠が好きな方は繊細なカービングの細工に惹かれて購入なさる方がほとんどのように思います。 その中でも透かし彫りは人気。 このように細いラインでもジュエリーとしての耐久性があるのは翡翠ならではです。  翡翠は鉱物が繊維状に絡まるような構造になっているので石に”ねばり”があり、割れにくいのは有名です。  このように繊細なモチーフを例えダイヤモンドやルビーなどの傷つきにくい結晶の宝石で作ったとしても、相当に丁寧に扱わない限りひびが入ってしまうと思いますし、クリスタルのようなものならあっという間に割れてしまうのでジュエリーには向きませんよね 翡翠は強いです。 さて、そんな人気のリンドウの透かし彫りイヤリングの復刻版を作りました。 なぜ、りんどうの花? りんどうには様々な言い伝えがあるのですが、”愛を呼ぶ花”としてはとっても有名です。 なので、このイヤリングにはそんな意味を込めて作っています。 以前にこんな記述をみつけました。 リンドウの花のモチーフのジュエリーを着用することで、様々なご利益が得られるとされています。 まず、リンドウの花は愛の象徴として有名です。リンドウの花のモチーフのジュエリーを身につけることで、愛やロマンスに関する幸運を呼び込むと信じられています。また、リンドウの花は、清らかさや純粋さを表す花でもあります。そのため、リンドウの花のモチーフのジュエリーを身につけることで、自身の心身の浄化や、精神的な安定感を得られるとされています。 さらに、リンドウの花は縁起が良い花としても知られています。リンドウの花のモチーフのジュエリーを身につけることで、良縁や健康、幸運などのご利益を得ることができるとされています。また、リンドウの花は山の神様からの贈り物であるとされています。リンドウの花のモチーフのジュエリーを身につけることで、山や自然に対する敬意を表現することができるとされています。 以上のように、リンドウの花のモチーフのジュエリーを着用することで、愛やロマンス、清らかさや純粋さ、縁起の良さや自然への敬意など、様々なご利益を得ることができます。  すごいですね。 りんどうモチーフのジュエ...

あまりの暑さに”白翡翠のバングル”

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  今朝、6時ごろバルコニーの窓をちょっと開けてびっくり、涼やかな風を期待していたのに熱風が入ってきました。 7時ごろ、バンコクのサトーン界隈の気温はすでに39度で、パーキングに降りると更に暑く、めまいがしそうになりました。  昨年はこんなに暑かったでしょうか??? 今まで感じたことが無いような暑さだと思います。 そんなこんなで午後からショールームに来ておりますが、この時期はやはりひんやりとしたジュエリーをお勧めしたくなります。 ”ひんやり”で有名なのは翡翠、それも硬玉のJadeiteです。 翡翠は割れにくいという性質(硬度が高い)ということと関係しているのか、石の表面にさわると、冷蔵庫からだしたばかりのような冷たさを感じます。 翡翠のバングルはサイズが微妙なのでネットや通販で販売するのは躊躇してしまうアイテムの一つで、Sheenでも店舗にいらした方のみに紹介させていただいています。 アジア系の方、特に中国の方はこの翡翠のバングルに強いこだわりをお持ちで、特に富裕層の方はその質や色に強いこだわりがあるので手にとって見ていただくのが最善の方法かと思っています。   そうなんですが、このひんやり感があまりにも心地よいので本日はアップさせていただきました。  今年ははやはり白翡翠かなと思います。 ラッキカラーですしね ところで、この翡翠のバングルっていつ頃から流行したのかご存じですか? 私はてっきり翡翠が大流行した中国の清朝の時代かと思っていましたが、調べてみるとずうっと古くからあるとわかりました。 こんな記述をみつけました。 中国の古代王朝である商朝(紀元前1600年-紀元前1046年)の時代から、翡翠は王族や貴族の宝物として大切にされていました。商朝の墓からは、翡翠の器や装飾品が多数発掘されており、その価値を物語っています。 また、中国の漢朝(紀元前206年-220年)以降には、翡翠のバングルが広く使用されるようになりました。漢朝の時代には、翡翠のバングルは、女性の美しさや権威を象徴するアイテムとして広く愛用され、後の時代にもその影響を残しました。 明朝(1368年-1644年)に入ると、翡翠のバングルはますます人気を集め、貴族や官僚の間で広く使われるようになりました。明朝の時代には、翡翠のバングルは、玉器や宝石類とともに、財産の象徴として扱われることもありま...

復刻版のインペリアルジェイドとサファイアのリング

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 20年ほど前のデザインですが、そのころはアートラインではこんな感じの個性的な翡翠製品が多く誕生していたように記憶しています。 このデザインは私がとても気に入っていたのですが、リングは完売してしまいブローチは私が私物として持っていましたが、冬の服に付けたまま行方不明、、、今も探し続けています。 そこでリングの復刻版を作りました。 蜂好きの私が蜂以外で多くジュエリーに使っていたモチーフが”どんぐり”です。 翡翠のジュエリーを作るときには様々な言い伝えや縁起に起因したものを取り入れてデザインするように心がけているのですが、もう一つ重要なのが翡翠という素材自体がコンサバテイブな印象を強く発しているのでモダンさやヨーロピアンな趣も加えられたらということです。 ドングリや蜂、薔薇や蔓などはヨーロッパで多くの言い伝えがあり、いずれもが繁栄とか幸運が運ばれるといったような嬉しいものなのでつい使いたくなります。 このリングは今回は1点だけ作成したのでとびきり綺麗(トッピンです)なインペリアル翡翠を入れました。 もう片方のどんぐりにはオレンジサファイアがびっしりと入っています。 ゴールドもたっぷりと使ってどんぐりの枝などを形作っています。 最近は一般にシンプルなデザインが好まれる傾向で、ゴールドもより細く、細く、華奢なものに人気が集まっているので自然とシンプルなものの作成が多くなっていましたので、こういった個性的な作りのものが新鮮に感じます。 他の人とは違った自分だけが楽しめる贅沢なものが着けたい年齢になったのかなとも思います。 ゴールドもしっかりと使い、翡翠も非常に良いものを入れていながらデザインは遊んでいるので好まれる方は限られるかと思いますが、しっかりとした作りは着けていて安心感があります。 さて、 4月に書いていた記事だったのですがアップが遅くなり、気が付けば5月に入ってしまいました。 今日はメーデーということで世間は休みとなっていますが、弊社の入っているビルは石を扱う中小の会社が殆どで、出社している人が多くて驚きました。 皆様、お忙しくてなによりですが休日なのに出勤してきて感心します。 弊社は忙しくても休日にスタッフに出社してもらうのは相当に難しいです。  というわけで、本日は私とシェフT2人で働いています😢 ところで、 バルコニーのバードパラダイスがいつの間にか...